和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年11月28日(土)

【動画】アサギマダラ優雅に 海渡るチョウ紀南各地に飛来

乱舞するアサギマダラ(21日、和歌山県上富田町市ノ瀬で)
乱舞するアサギマダラ(21日、和歌山県上富田町市ノ瀬で)
 海を渡るチョウとして知られる「アサギマダラ」(タテハチョウ科)の乱舞が、和歌山県紀南地方の各地で見られるようになった。11月上旬まで、見て楽しめそうだ。

 上富田町市ノ瀬の興禅寺(だるま寺)近くの畑では20、21日、いずれも今季最多の20匹以上が優雅に飛び交い、訪れた人たちを楽しませた。

 地元の住民有志でつくる「一瀬里山会」(宮本和子会長)と「DARUMA Club(ダルマクラブ)」(吉田耕司代表)が2017年から毎年、アサギマダラが蜜を好むフジバカマ(キク科)を植えて呼び寄せており、里山会の宮本勲さん(71)は「今季も飛んで来てくれた。人もたくさん来てくれ、地区が活気づいている」と声を弾ませる。

 田辺市上秋津の秋津野ガルテンや農産物直売所「きてら」でも今年、フジバカマを植えた。20日にはいずれも数匹の飛来が確認でき、スタッフは「少ないながらも飛んで来てくれた。写真を撮る人もいて、これからも楽しみ」と話す。

 アサギマダラは東アジアなどに広く分布する大形のチョウ。秋になると高地から平地に下ってくる。日本から海を渡って南西諸島や台湾まで移動することもあるという。そのチョウを呼び寄せようと紀南地方ではここ数年、家の庭や畑などにフジバカマを植える人が増えている。羽の色が鮮やかで優雅に舞うことから、写真愛好者にも人気で、昼間に飛ぶ姿が多く見られる。