和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2020年11月28日(土)

熊野の魅力海外に発信 追手門学院大生が動画制作

観光関係者にインタビューをする追手門学院大学の学生ら(和歌山県田辺市本宮町で)
観光関係者にインタビューをする追手門学院大学の学生ら(和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市と連携協定を結んでいる追手門学院大学(大阪府茨木市)の学生たちが、新型コロナウイルスの影響で外国人観光客の来訪が途絶える中、あらためて世界遺産・熊野古道などの魅力を海外に発信したいと、英語字幕付きのPR動画の制作に取り組んでいる。学生らが24、25の両日、田辺市本宮町を訪れ、観光関係者にインタビューをした。

 追手門学院大学では地域創造学部の学生たちが2018年から、実践的教育プログラムと外国人観光客に対するサービス向上策の支援を兼ねた取り組みを田辺市でスタート。飲食店や宿泊施設に英語対応で苦労した点や要望などについて聞き取り調査をしたところ、外国人観光客向けの土産物が少ないことや災害時の避難誘導が難しいといった課題があることが分かってきたという。

 今回は2、3年生9人と教員が本宮町を訪問。熊野本宮大社の神職や語り部、観光施設や飲食店の経営者ら計8人から地域の魅力などについて聞き取り調査をした。さらに外国人向けに地域の魅力を発信するための動画撮影にも取り組んだ。熊野本宮大社の境内で土産物店や荷物搬送サービスを営む鳥居泰治さん(62)は「熊野を訪れ、日本の原風景に触れてほしい」などと、学生が動画を撮影するスマートフォンに向かって呼び掛けていた。

 学生たちは語り部の案内で熊野古道歩きも体験。昨年に続き、今年も調査に参加したという同学部3年生の松村拓生さん(21)は「より深く地域の魅力を感じることができた」と話した。

 担当教員の岩田聖子常勤講師(63)は「昨年、熊野を訪れた外国人に聞き取り調査をしたところ『人が一番の魅力だ』と話されていた。コロナ禍の今だからこそ、人を通じて熊野の魅力を紹介する動画を作り、あらためて海外に熊野を発信するお手伝いができれば」と話していた。

 大学では今後、12月に田辺の市街地でも調査を計画しており、その結果を来年2月に市に報告。その際、3分程度のPR動画も披露する予定で、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」でも公開するという。