和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年04月14日(水)

年末まで大規模検問 和歌山県警が飲酒運転撲滅プロジェクト

飲酒運転撲滅を目指す県警の「シリウス作戦」出陣式で、森昇治交通部長の訓示を聞く「本部部隊」隊員(和歌山市で)
飲酒運転撲滅を目指す県警の「シリウス作戦」出陣式で、森昇治交通部長の訓示を聞く「本部部隊」隊員(和歌山市で)
 和歌山県警は、飲酒機会が増える年末にかけて、県内各地で大規模な取り締まりを実施する飲酒運転撲滅プロジェクト「シリウス作戦」を始めた。「飲酒運転一刀両断」を合言葉に、幹線道も含めた大規模な検問などを実施していくという。


 県内の飲酒運転による人身事故は2001年は344件(死者24人)あったが、その後は減少傾向が続き、14年には40件(6人)になった。一方で、それ以降は33~40件(2~6人)で推移し、横ばいとなっている。昨年は35件(4人)で前年より2件(2人)増えた。

 県警は、飲酒運転が後を絶たない中、「Go To イート キャンペーン」が始まり、忘年会シーズンを迎えることから取り締まり強化を決めた。冬の夜空で明るく輝く星「シリウス」に、目を光らせる警察官をなぞらえ「シリウス作戦」と命名した。

 「シリウス作戦」では、県警本部交通部だけでなく、警備部機動隊や生活安全部地域指導課も加わった「本部部隊」を編成。各署と連携し、各署管内の飲酒事故発生状況の分析に基づき、効率的に取り締まる。11月から年末まで毎週、いずれかの署管内で、本部部隊と署による合同の大規模検問を実施。国道や主要県道も対象に含める。12月4日は県内一斉の飲酒運転取り締まり日に設定し、各地で検問などを実施する。

 「出陣式」が10月30日、和歌山市の県警交通センターであった。森昇治交通部長が「本部部隊と署がしっかり連携し、県民の理解、協力を頂きながら任に当たってほしい」と訓示。本部部隊の約50人が15台に乗り込み、取り締まりに出発した。

 2017年、県内交通死亡事故に占める飲酒運転の割合が、全国最悪の17・7%(全国6・3%)となった。これを重く見た県は、全国2例目となる罰則付きの飲酒運転根絶条例を制定、昨年から施行している。死亡事故の飲酒運転割合は18年は7・7%(全国6・4%)と、高い方から17番目に改善、19年は11・5%(同)と5番目に再び悪化したが、今年は現在まで飲酒運転死亡事故は発生していないという。

 県警は昨年度から、交通部の交通指導課と交通企画課に、それぞれ飲酒運転撲滅に向けた専門係を設置。和歌山のほか、田辺にも拠点を設け、繁華街などで取り締まりを実施している。