和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年01月18日(月)

秋風吹いて赤とんぼ集団産卵

水たまりの周辺を連結飛行するアキアカネのペア(和歌山県白浜町富田で)
水たまりの周辺を連結飛行するアキアカネのペア(和歌山県白浜町富田で)
 本格的な秋を迎え、和歌山県紀南地方の水辺で、赤とんぼの代表種「アキアカネ」が集団で産卵している。専門家によると、今年の夏は暑く、避暑の山地から繁殖地の平地に移動するのが遅かったという。

 アキアカネは日本固有種で体長4センチ前後。6、7月ごろに羽化すると山頂付近や渓流沿いに移動して、夏を過ごす。涼しい秋風が吹くころ、それに乗って平地に降りてきて繁殖行動することが知られている。

 白浜町の富田川沿いの田んぼや水たまりでは、多くのアキアカネが飛び交う。産卵に適した場所を見つけると、入れ代わり立ち代わり、雌雄が連結飛行しながら水面や泥を雌の腹部で繰り返したたく姿が見られる。

 紀南地方で見られる赤とんぼは、アキアカネのほか、ナツアカネやマユタテアカネ、ヒメアカネなど。トンボに詳しい熊野自然保護連絡協議会の南敏行会長(74)は「今年は暑さの影響で赤とんぼ類が少ない。今後、遅れて山地から下りてくる可能性もあり、11月中は見られるのでは」と話している。