和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年09月27日(月)

御燈祭りの「上り子」禁止に コロナ感染防止で熊野速玉大社

燃え盛るたいまつを手に神倉山を下る男たち(2019年撮影)
燃え盛るたいまつを手に神倉山を下る男たち(2019年撮影)
 和歌山県新宮市の世界遺産・熊野速玉大社(上野顯宮司)は5日、来年2月に摂社・神倉神社で営む「御燈(おとう)祭り」について、新型コロナウイルス感染拡大防止のために「上り子」の参加を全面禁止し、神社関係者のみで神事を執り行うと発表した。

 国の重要無形民俗文化財に指定されており、例年、約2千人の白装束の男たちが神倉山に集結。燃えさかるたいまつを持って駆け下る様子は地元の新宮節で「山は火の滝、下り竜」と歌われる情景をつくり出し、熊野に春を告げる伝統の火祭りとして親しまれている。

 速玉大社によると、関係者で協議を重ねた結果、「長時間の3密状態は避けられず、クラスターが発生する危険が非常に高くなる」などと判断。報道関係者や一般撮影者の入山も禁止する。

 上野宮司(67)は「過去に上り子の参加を全面禁止にしたというのは、私の記憶ではない。非常に残念だが、やむを得ない措置。祭りの本義は変えることなく行うので、ご協力をお願いしたい」と話している。