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2021年01月17日(日)

「ネットで119番」運用開始 田辺西牟婁で緊急通報システム

専用のパソコンを使って、NET119による通報を受信する田辺西牟婁地区消防指令センター職員(9日、和歌山県田辺市新庄町で)
専用のパソコンを使って、NET119による通報を受信する田辺西牟婁地区消防指令センター職員(9日、和歌山県田辺市新庄町で)
 秋の全国火災予防運動が始まった9日、和歌山県の田辺市消防本部と白浜町消防本部が共同で運用している「田辺西牟婁地区消防指令センター」(田辺市新庄町)が、インターネットを通じてスマートフォンなどで119番通報ができる「NET(ネット)119緊急通報システム」の運用を始めた。

 NET119は、聴覚や言語機能に障害があるなど、音声での通報が難しい人が円滑に119番通報できる仕組み。画面上で火災か救急かを選び、GPS機能や登録した自宅の場所などで出動先を知らせることができる。チャット機能で素早く詳細なやりとりができるほか、撮影した写真を送信することで、より詳しく場所や状況を伝えることもできるという。

 県内では新宮市や御坊市、和歌山市、海南市などですでに運用されており、本年度中には県内全ての消防本部がNET119を導入し、運用を始める見込みとなっているという。

 運動初日の9日には、システムを使った訓練を実施した。聴覚に障害がある人の自宅で火災が起きたと想定。専用のパソコンを使ってNET119の通報を受信した。センター職員は現場を特定して消防車や救急車を手配したほか、チャット機能を使って火災状況や逃げ遅れた人がいないかなどを聞き取った。

 副センター長の杉林学さん(46)は「便利な機能なので、登録者を増やせるよう広報を進めていきたい。今後も訓練を重ねて、精度を上げていきたい」と話した。

 NET119は、田辺市と上富田町、白浜町、すさみ町に在住で、聴覚や言語機能などに障害があり音声での通報が難しい人らが対象。各市町の福祉担当窓口に申請し、事前に登録すれば利用できる。

 問い合わせは、田辺西牟婁地区消防指令センター(電話0739・34・3119、ファクス0739・34・3134、メールkeibou@city.tanabe.lg.jp)へ。