和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年01月28日(木)

郷土の偉人を誇りに 北富田小で出前授業

児童に小山肆成の功績について説明する立谷誠一さん(27日、和歌山県白浜町内ノ川で)
児童に小山肆成の功績について説明する立谷誠一さん(27日、和歌山県白浜町内ノ川で)
 和歌山県民有志でつくる「『陸奥宗光外務大臣』の功績を教育に活かす実行委員会」は27日、郷土の偉人から学ぶ出前授業を白浜町内ノ川の北富田小学校で開いた。陸奥宗光のほか、白浜町久木出身で江戸後期の医師である小山肆成も取り上げ、「郷土の偉人に学び、誇りを持ってほしい」と呼び掛けた。

 和歌山市出身で明治期に外務大臣として活躍した陸奥宗光ら郷土の偉人から学んでもらおうと、25日から順次、紀南の7小中学校で出前授業を開催。

 北富田小では総合的な学習の時間に、3・4年生計23人と5・6年生計31人が学んだ。

 小山肆成について講師を務めたのは実行委の立谷誠一会長(71)。10年ほど前に制作した紙芝居「天然痘ワクチンの発明者 小山肆成の生涯」の画像を電子黒板に映し出し、肆成が1807年に久木村の小山家の四男として生まれ、京都で医学に励んで医師となり、朝昼晩と研究に没頭したことを紹介した。

 ワクチン開発にあたり、家宝の刀など家財を売り払って実験用の牛を購入したこと、最初に妻に試したことなどを挙げ、「天然痘は人類を一番苦しめた感染症。そのワクチンを日本で初めて開発に成功し、民衆を守った人がこの地域にいた。誇りを持ってほしい」と訴えた。

 天然痘については「ベートーベンの耳が聞こえなかったこと、伊達政宗が片目だったことが後遺症だったといわれている。戦争に使われた歴史もある」などと紹介し、感染症の怖さを強調した。

 児童らは「ワクチンを発明した時の年齢はいくつ」「(実験に使った)牛はその後、どうなったの。何頭使ったの」「天然痘はいつなくなったの」と質問するなど、興味深く聞いていた。