和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月20日(土)

認定NPO法人に/障害児支援「ころん」

 障害児や発達の気になる子どもとその家族の支援をしているNPO「ころん」(小川麻美理事長)は11月13日付で、県の「認定NPO法人」に認定された。

 「ころん」は障害児の通所支援事業を中心に、障害のある子どもや発達の気になる子どもたちが地域で生活していくための支援をしている。田辺と白浜に3事業所があり、職員は作業療法士や保育士、介護福祉士、看護師など30人。無料の相談事業や子どもの遊び場を開いているほか、障害児に特化した災害時の避難所づくりも進めている。

 認定NPO法人制度は、個人や法人からNPO法人への寄付を促し、活動を支援することが目的。認定NPO法人になると、その団体に寄付をした個人や法人は税の優遇措置が受けられる。

 認定されるには事業活動の内容が適正であること、情報公開を適切に行っていることなど一定の要件を満たす必要がある。

 県県民活動団体室によると、県内には10月末時点で388のNPO法人があるが、認定NPO法人はころんで6団体目。紀南地方では田辺市の「ハートツリー」に次いで2団体目。

 ころんの小川理事長(48)は「認定NPO法人は、組織力を高めて、活動を長く続けていけるように取得した。より広く活動を知ってもらうきっかけにしたい。子どもたちが過ごしやすい社会づくりを今後も目指していきたい」と話している。