和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年05月23日(月)

割引やドリンクサービス 消防団応援の店増える

消防団応援の店のポスター
消防団応援の店のポスター
 和歌山県田辺市内の消防団員が割引やドリンクサービスなどを受けられる「消防団応援の店」が増えている。市消防本部によると、協力店は市内に67店舗あり、取り組みを始めてからの約2年間で約3倍に増えた。一方で、団員に店の情報が周知されていないなどの課題があり、対策を検討している。

 「応援の店」は、防災を担う消防団員が全国的に不足する中、地域ぐるみで消防団を応援しようと市消防本部が2017年1月から始めた。協力店は当初の21店舗から、19年5月現在で67店舗となった。飲食店のほか、クリーニング店や運転代行業者などが登録している。

 協力店は市消防本部のホームページで紹介しており、各店舗は応援の店であることを示すステッカーを掲示。団員が利用証を提示するなどして、割引やドリンクサービスを受けられる仕組み。

 田辺市湊の焼き肉店「松島園」は、取り組み開始当初から「応援の店」に登録している。店主の金哲浩さん(55)は「普段から消防団員が利用してくれており、火災や水害などがあったらすぐに駆け付けて活動する姿も見てきた。日頃から応援したい、何かできることはないかと考えていたので、すぐに手を挙げた」と話す。

 一方で、市消防本部が「応援の店」の利用状況を調べるアンケートを今年2月~3月に実施したところ、消防団員が実際に利用している応援の店は全体の3割ほどにとどまった。利用の頻度も低く「登録している店が分からない」「利用証を常時携帯していない」といった理由が目立ったという。

 今後、全ての団員に協力店を定期的に伝えたり、利用証の仕様を変えたりして、団員の利用を促す対策を検討するという。