和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年01月20日(木)

「新たな発想」

 先日、郵便受けに投入されていたチラシの文章に引き込まれた。そこには田辺市内で工務店を経営、介護事業にも進出している経営者が自らの施設について次のような文章を寄せていた▼「介護施設といえば、お年寄りの利用するところだが(私たちの施設では)利用者といわずに、ディズニーランドと同じようにゲストって呼ぶことにした」「ジムに通って汗を流し、終わりに仲間とカフェでお茶を楽しむ学生サークルのような施設を目指す」▼こうした言葉に反応したのは、ほかでもない。相前後して読んだ土曜日の朝日新聞に、Jリーグ・北海道コンサドーレ札幌の野々村芳和社長の「クラブを自分の子のように見られるサポーターは、クラブから本当の幸せを受け取る」「サポーターたちには、見たことのない景色を見に行こう、それには今の装備では足りないとメッセージを発信し続けている」という言葉が紹介されていたからだ▼さらに日曜日の紙面では、俳優の草彅剛さんが自身の担当するコラムに「僕としてはアイドルも超越していきたい」「身近で自由奔放で発想も豊かな『すごい一般人』が僕が目指すところかもしれません」と書いていた▼発言者も媒体も言葉も異なるが「今こそ発想を転換して新しい地図を広げよう」という気持ちは共通している。業界の常識や慣習にとらわれず、ファンや利用者とともに歩んで行こうという心意気が心地よかった。(石)