和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2022年01月24日(月)

元住民がサクラ100本植樹 田辺市西大谷

山の斜面でサクラの苗木を植える西大谷愛郷会の会員ら(和歌山県田辺市西大谷で)
山の斜面でサクラの苗木を植える西大谷愛郷会の会員ら(和歌山県田辺市西大谷で)
 和歌山県田辺市西大谷(大塔地域)で、地元出身者でつくる「西大谷愛郷会」(峯岡啓喜会長、約80人)が今月、サクラの苗木約100本を植樹した。

 愛郷会によると、西大谷は1972年、過疎対策事業で鮎川に集落移転した。現在、集落の跡地は同会が草刈りをするなどして維持管理に努めている。

 地元にある乳大師の例祭(3月下旬の日曜日)と天満神社の例祭(11月3日)には、元住民ら多くの参拝客がある。同会はサクラの名所にして花見を楽しんでもらおうと2014年から植樹している。

 しかし、今回の植樹までにソメイヨシノやヒガンザクラなどを約千本植えたが、シカの食害で残ったのは約700本という。

 今回は今月上旬から中旬にかけて植樹した。5日には同会の男性メンバーが作業にあたり、草刈りをした山の急斜面にエドヒガンザクラの苗木(約1・5メートル)を植えた。シカに食われないように苗木の周りに金属製の支柱を立てて網で囲った。女性メンバーは昼食用におかゆとおでんを作った。

 峯岡会長(79)=田辺市神子浜1丁目=は「先祖や自分たちが生まれ育った西大谷が草で生い茂ってしまうより、サクラを植えて景観を良くしたいという思いがある。乳大師の例祭がある春にはサクラが咲いて花見を楽しみにしている人もいて、交流してもらえるように今年も会のメンバーで植樹をすることにした」と話した。

 来年の乳大師の例祭は3月28日に営む。