和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月20日(土)

「安心な白浜」を徹底 飲食店の感染防止策確認

店舗内の感染防止策を確認する白浜町商工会の太田恭弘事務局長(右)ら=和歌山県白浜町で
店舗内の感染防止策を確認する白浜町商工会の太田恭弘事務局長(右)ら=和歌山県白浜町で
 和歌山県の白浜町商工会と町の職員が25日、商工会に加盟する約30の飲食店を巡回し、新型コロナウイルス感染防止策を引き続き徹底するよう求めた。

 年末年始に利用客の増加が見込まれることを踏まえた。以前から各店舗が取り組んでいる対策を改めて確認することで〝安心なまち〟を打ち出す狙いもあった。

 白良浜近くのすし店「幸鮨(こうずし)」には、町商工会の太田恭弘事務局長らが訪れ、対策を確認した。店では感染防止策として抗菌・抗ウイルスコーティングを施したほか、客席にはパーティションを設置。従業員は常にマスクを着けている。一方、来店客には手指の消毒や、食事中以外のマスク着用を求めている。入り口には「体調のすぐれない方はご遠慮下さい」と書いた紙も張っている。

 年末年始の予約は入っているという店主の坂倉信成さん(55)は「(コロナ禍が)早く収束してほしいが、簡単にはいかないだろうし、しばらくは付き合っていかないとと覚悟している。できるだけの対策を取っていきたい」と話していた。

 町ではコロナ対策として、事業所の感染防止策にかかる備品購入費などを補助する制度を今春に創設した。補助率は4分の3(上限20万円)で、284件の申請を受けた。空気清浄機やパーティションの購入に充てる事業所が多かったという。