和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2019年06月27日(木)

ルール守らず湿田へ侵入 古座川町のハッチョウトンボ生息地

【大きく破られた網(和歌山県古座川町直見で)】
【大きく破られた網(和歌山県古座川町直見で)】
 和歌山県古座川町直見の大谷湿田で町天然記念物の「ハッチョウトンボ」の発生がピークを迎えている。しかし、ルールを守らず湿田に侵入する写真愛好者らが後を絶たない。町教育委員会は網を張ったり、看板を立てたりするなど対策を講じているが苦慮している。「今後も続くようであれば、防犯カメラの設置も検討したい」と警戒を強めている。


 湿田への侵入は以前からあったが、昨年から目撃情報が多く寄せられるようになった。町教委では、昨年から始めた体験イベント「古座川アドベンチャーキッズ」で子どもたちが湿田を訪れるようになり、周囲の関心が高まったことも影響しているとみている。


 定期的に見回りをしている町文化財保護委員の山本隆寿さん(65)は、湿田を囲った網に人が通れるような大きな穴が開けられているのに5月中旬に気付いた。湿田の踏み跡も確認した。


 また、朝露を全身にまとった姿を撮影するため、トンボが止まっている草を切って移動させる人もいる。昨年は高枝切りばさみを持った写真愛好者と遭遇。はさみの先に草が付いていたため話を聞いてみると「ごみを拾っていた」と言って逃げるように去ったという。


 山本さんは「網を破るのは明らかな犯罪。見回りを強化したい」と目を光らす。