和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年09月18日(土)

イベント詳細

紀州犬を写真で紹介する展示会

開催日時 2021年9月3日(金) 〜30日(木)
開催場所 南部公民館
みなべ町芝
イベント詳細  日本犬保存会の役員で和歌山支部長の田ノ岡郁也さん(64)=みなべ町埴田=が、みなべ町芝の南部公民館で、天然記念物である紀州犬を写真で紹介する展示会を開いている。今月末まで。
 紀州犬は、「紀州」といわれる和歌山県や三重県南部原産の中型日本犬。犬の原種に近い姿形をしており、狩猟に優れ、各地でさまざまな名前で呼ばれていた。それらを総称して「紀州犬」とし、交雑化を防ぐために昭和初期の1934年、天然記念物に指定された。日本固有の犬種として守り継がれている。
 展示会は「天然記念物紀州犬 思い出の名犬」のタイトルで2日から、公民館のロビーで始まった。雄と雌に分け、出生日不詳をはじめ、各年代の優秀な紀州犬を写真で紹介している。
 雄は、いずれも現在の新宮市や那智勝浦町で生まれた「三山号」(42年生まれ)、「那智の市号」(44年生まれ)、「鉄」(52年生まれ)など19匹の写真を展示。雌は那智勝浦町の「菊泉姫号」、田辺市の「初美号」など11匹を紹介している。
 日本犬専門雑誌の紀州犬紹介企画のほか、土偶や埴輪(はにわ)、銅鐸(どうたく)など日本犬が古くから人との関わりが深かったことを示す資料も展示している。
 田ノ岡さんは「紀州が原産の紀州犬は、文化的価値が高いことを知ってほしい。険しい山岳地帯が広がる紀州で、狩猟犬として人の相棒だった。それが中型日本犬の代表格となっている。飼い主の知識や理解が必要だが、家族に忠実で飼いやすい」と紀州犬の魅力を語る。「興味のある人は日本犬保存会に入会してもらいたい」と呼び掛けている。