和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

キセキレイ市街地から姿消す 溝ぶた設置で餌場消滅か

キセキレイ
キセキレイ
 尾羽を上下に振るしぐさがかわいらしい野鳥キセキレイ(セキレイ科)が近年、市街地から姿を消している。日本野鳥の会和歌山県支部会員によると、側溝の改修で溝ぶたが設置され、餌場が消滅した影響が大きいという。

 キセキレイは全長20センチほど。主に沢や渓流、河川、海岸などに生息する。歩き回りながら、昆虫やクモ類などを食べる。繁殖期は主に山地にいるが、冬場は餌を求めて平地にも飛来する。

 以前はどこでも見られた野鳥で、市街地では餌場となる側溝や近年少なくなった庭のある民家などが生命線だったという。県支部会員は「全体的な数が減ったわけではない。高山寺(田辺市)や天神崎、会津川、富田川、海岸の周辺に行けば出合える」と話している。

 紀南地方のセキレイ類は、キセキレイのほか、ハクセキレイと日本固有種のセグロセキレイがいる。近年はハクセキレイが生息域を広げているとみられている。それぞれ鳴き方や動きに特徴があり、比較して観察するのも面白いと勧めている。

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