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熊野本宮大社で八咫烏神事 コロナ対策で5回に分け

八咫烏神事の参列者に授与する宝印を力を込めて押す神職(7日、和歌山県田辺市本宮町で)
八咫烏神事の参列者に授与する宝印を力を込めて押す神職(7日、和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日、「熊野牛王宝印」押し初めの神事である「八咫烏(やたがらす)神事」が営まれた。例年はこの日のみで200人ほどが参列するが、今年は新型コロナウイルス感染防止対策として人数を50人までに制限し、31日まで5回に分けて執り行う。

 県指定無形民俗文化財。神事は午後5時から拝殿で始まり、神職が火と水で熊野牛王神符を清めたり、暗闇の中で「えーい」という声を上げ、正月三が日に神門前に飾った門松で作った宝印を拝殿の柱に3度押したりした。

 例年ならばその後、拝殿内に集まった参列者が和紙を手のひらで構えるように持ち、神職が力を込めて一人一人に宝印を押しているが、今年は感染防止のため、神職が押印したものを参列者に授けた。

 毎年参列しているという和歌山市の女性(58)は「今年はコロナ禍でどうなるかと思ったが、無事に宝印を授与していただくことができて良かった。来年はコロナ禍が収まって、いつものように一人ずつ押してもらえるようになってほしい」と話していた。

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