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250羽以上のカワウ越冬 串本の九龍島真っ白に

古座川河口で羽休めするカワウ(和歌山県串本町古座で)
古座川河口で羽休めするカワウ(和歌山県串本町古座で)
カワウのふんで一部が白くなった九龍島(和歌山県串本町西向で)
カワウのふんで一部が白くなった九龍島(和歌山県串本町西向で)
 吉野熊野国立公園内の九龍島(くろしま、和歌山県串本町古座)で、250羽以上のカワウが越冬している。広域的に被害を与えるカワウの対策を考えるため、関西広域連合が春、夏、冬に実施している生息動向調査の定点の一つ。日本野鳥の会県支部会員が数えており、約4キロ離れた同町大島の権現島から移動してきた可能性があるという。


 九龍島は古座川河口から約1キロ沖にある無人島。広さは1・3ヘクタールほどで、希少種のウチヤマセンニュウが夏鳥として飛来したり、アマツバメが集団で繁殖したりする。植物のアオノクマタケランも自生する。2015年には国の名勝「南方曼陀羅(まんだら)の風景地」の一つに指定されている。

 カワウがねぐらに使っているのは島の北斜面。一部の樹木や岩が、カワウのふんで雪が降ったように真っ白になっている。カワウは日の出前に餌場に飛び出し、夕方になると九龍島の周辺に集まってくる。

 県支部会員によると、15年冬の調査では250羽ほどをカウントしていたが、16年に127羽と半減して17年には32羽と激減したという。このため、他の場所に移動したと推測して探しているうちに権現島で越冬しているのを確認した。その後は両方で定点調査をしており、18年は九龍島62羽・権現島99羽、19年は43羽・136羽だった。昨年冬(12月9日)の調査は254羽・6羽と大きく変動した。

 県支部会員によると、権現島の様子が変わってきたため、もともと多く飛来していた九龍島に集まったのではといい「串本町には、他にも橋杭岩や大島の北向きの断崖など利用できる場所がある。追われたり環境が変化したりすると移動してしまう」と心配している。

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