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高野山奉納の五輪塔 国登録有形民俗文化財へ

高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料
高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料
 国の文化審議会は15日、和歌山県高野町高野山の圓通寺が所有する「高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料」を、登録有形民俗文化財に登録するよう文部科学大臣に答申した。認められれば、県内初の国登録有形民俗文化財となる。

 国登録有形民俗文化財は、保存と活用が特に必要とされる有形の民俗文化財。これまでに全国で45件登録されている。

 「高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料」は、高野山に奉納された木製五輪塔1万2156点、関連資料156点から成り、高野山霊宝館に保管されている。

 五輪塔群は2019年4月、高野山真別所圓通寺本堂の須弥壇下から発見された。木箱15点に収納されており、木箱の墨書きなどから江戸後期の製作と推定される。

 五輪塔は10センチほどの大きさで、塔の底部には奉納者の名や地域のほか、奉納の目的などが記されている。塔の内部に経文のほか納入品が込められているものもある。

 五輪塔は仏教教理に基づく供養塔で、仏教的宇宙を構成するものとされる。

 関連資料は五輪塔とともに納められていた神札や護符、祈祷(きとう)札などで、五輪塔が奉納された当時の信仰的な背景がうかがえる。

 五輪塔のそれぞれ底部に奉納者などの銘文があることで資料としての価値が高い。また、奉納者が全国的に及んでいることから高野山の僧侶の広範な活動をうかがうこともできる。日本における霊山信仰や死者供養の様相を考える上で注目される。

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