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高齢者、4月以降にも開始 和歌山県のコロナワクチン接種計画

新型コロナ ワクチン接種のスケジュール
新型コロナ ワクチン接種のスケジュール
 和歌山県は9日、県内の新型コロナウイルスのワクチン接種について、医療従事者などは3月中旬から、65歳以上の高齢者は4月以降に開始を予定していると公表した。基礎疾患のある人や高齢者施設の従事者らについては5月以降に接種できるよう準備を進めている。

 県は宮本浩之福祉保健部長をチーム長とする「ワクチン接種対策チーム」(18人)を昨年12月に設置。国の動向を見ながら準備を進めている。

 県内で最初に接種対象になるのは、医療従事者や救急隊員、保健所職員ら約3万人で、県は3月中旬から約1カ月での完了を目指す。

 高齢者は県内約30万人が対象。4月1日以降に開始する見込みで、3カ月程度での完了を見込んでいる。

 64歳以下で基礎疾患がある人や高齢者施設の従事者らに対しては、ワクチンが届けば、5月にも接種できるように準備を整える。

 高齢者や基礎疾患がある人、高齢者施設の従事者らについては、市町村が中心となって体制を整備し、県が計画策定や接種医療機関の確保などを支援する。

 一般の県民については、国からワクチンが到着する時期にもよるが、6月以降になるという。

 ファイザー製ワクチンをマイナス75度で保存できる冷凍庫は2月12日に1台、16日に12台が各地域の公立公的病院に配備される。これを含め、冷凍庫は6月までに県内に計90台が到着する予定。冷凍庫にワクチンを保管し、接種時期に合わせ、各接種場所に配る。

 仁坂吉伸知事は「効くという前提で考えたら、ワクチンを接種したたくさんの人が、かからない、悪化しないという状態になったら、風邪と変わらなくなる。そういう世界を早くつくれば、(コロナ前の)生活が戻ってくる」と強調。副作用を心配する声に対しては「(感染や重症化の恐れと)どっちのリスクが大きいか考えたら、打った方がいいに決まっていると思う。接種場所に(副作用の)治療薬も用意し、直ちに治療する態勢をちゃんとつくればいい」と話した。

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