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夢は五輪出場 クレー射撃日本一の竹中さん

オリンピックを目指して練習に励む竹中利明さん(和歌山県田辺市稲成町の田辺射撃場で)
オリンピックを目指して練習に励む竹中利明さん(和歌山県田辺市稲成町の田辺射撃場で)
 和歌山県立自然博物館(海南市)の学芸員で、田辺市に住む竹中利明さん(47)は、昨年10月に神奈川県であったクレー射撃の全日本選手権大会トラップ種目で優勝。このほど表彰式があった県スポーツ賞で「スポーツ顕彰」を受賞した。県クレー射撃協会理事長を務め、オリンピック出場を目指して練習に励んでいる。

 竹中さんは神奈川県出身。2015年の和歌山国体に向けた強化選手として12年に和歌山県に移った。

 和歌山国体では監督兼選手として県成年チームを団体3位に導いた。18年の福井国体ではトラップで団体3位、19年の茨城国体ではトラップの個人で8位に入賞。選手に専念する今年の三重国体では「悲願」という団体優勝が目標だ。

 競泳を5歳で始め、大学まで続けた。バタフライで国体や日本選手権に出場したが、大学4年の時に「オリンピックに届く競技がしたい」と、クレー射撃に挑戦。大学院生、大学講師の時も競技を続け、07年の秋田国体では神奈川県代表で出場し、トラップで個人優勝した。

 競技で最も大切なのは集中力。競泳と射撃では「競技中に集中し、無心になれるところが似ている」といい、現在も週1回はプールで泳いでいる。

 五輪出場のためには、ワールドカップで優勝するか、世界選手権で上位3人に入る必要がある。休日には大阪府泉南市の射撃場や、田辺市稲成町の田辺射撃場に通って腕を磨く。「年齢は関係ない。ストレス耐性や経験が重要な競技。平常心を意識してますます競技に励みたい」と話す。

 県立自然博物館ではカメの飼育を担当し、爬虫(はちゅう)類や両生類の生態を専門としている。「他の学芸員に助けてもらっているから競技を続けられる」と、感謝の気持ちを忘れない。

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