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【詳報】紀北の感染増加に危機感 新型コロナ、入院最多の150人に

和歌山県庁
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 和歌山県は5日、新たに14人が新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表した。1日当たりの発表者数は1週間連続の2桁。入院者は過去最多の150人となり、中でも感染者が多い県北部では病床が逼迫(ひっぱく)してきているという。県福祉保健部の野尻孝子技監は「すごく危機感を持って対応しなければいけない」と話した。

 新たに感染が確認されたのは和歌山市10人、橋本保健所管内2人、海南保健所管内1人、大阪市在住で和歌山市に帰省していた1人。

 このうち、和歌山市在住の50代男性が勤務する機械製造業「メイワ」(紀の川市)を、県は32件目のクラスター(感染者集団)に認定した。男性を含め、この日までに従業員5人の感染が分かったため。職場内感染とみられるという。

 入院者は、過去最多だった1月22日の149人から減少し、3月13日に6人まで減ったが、その後急増している。病床数は、一時は270床に抑えていたが、再び増やし、4月1日までに330床を確保した。病床使用率は県全体でみると50%未満だが、特に感染者が増加している県北部に限ると余裕がなくなってきているという。

 野尻技監は「最も恐れているのが院内感染や福祉施設内感染。ここに広がると、病床が大変逼迫する」と、関係者に対策を強化するよう依頼した。

 県内で感染が確認されたのは累計で1364人となった。一方、変異株感染者のうち、1人が新たに英国型と判明した。これまでと合わせ、型が分かった23人全員が英国型となっている。

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