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【詳報】過去最多を大幅更新 新型コロナ、和歌山県で38人感染

和歌山県庁
和歌山県庁
 和歌山県は7日、県内で過去最多となる38人が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。これまで最も多かった1月20日の24人の1・5倍に上る。県福祉保健部の野尻孝子技監は「ここまで一気に増加したのは想定外。今後、さらに多くの感染者が出る可能性がある」と危機感を強めた。

 感染が分かったのは10~80代の男女。保健所管内別では、和歌山市が16人、橋本7人、海南5人、御坊3人、田辺、湯浅、県外が2人ずつ、岩出が1人。

 田辺保健所管内在住の30代自営業女性と同居家族の60代自営業女性は、東京に出張していた。2人とも無症状。

 和歌山市などの介護事業所4カ所では、職員4人の感染が分かった。カラオケをした人や県外旅行をした人もいた。

 また、介護事業所職員以外でも、カラオケが感染源になった可能性がある人が複数いたという。

 野尻技監は県内での感染拡大について、感染者数が急増している大阪との往来や、カラオケが要因とみているとした。さらに「残念ながら、介護事業所職員の感染が複数出ている。本当に大変な時期で、(施設内で)集団感染を起こすと命を守れないかもしれないと危機感を持っていただきたい」と強調した。

 県は7日から、しばらくの間、家族以外とのカラオケを控えるよう、県民に要請している。

 県内で感染が確認されたのは累計で1422人となった。直近1週間の人口10万人当たり感染者数は7日現在、県全体が14・6人(前日比2・6人増)。保健所別で最も多いのは橋本の42・9人(8・3人増)で、政府の分科会が示す「ステージ4」(感染爆発段階)の基準25人を超えている。次に多い和歌山市18・3人(2・3人増)も「ステージ3」(感染急増段階)の基準15人を上回る。

■病床使用率50%超 入院は3日連続最多

 入院者は3日連続で、過去最多を更新し、189人。6日の164人より25人増えた。病床数330床に占める割合は57・3%と、初めて50%を超えた。

 これまで発表された感染者のうち、5人が新たに変異株によるものと判明。変異株感染者は107人となった。

■「禁止する時ではない」 聖火リレーで知事

 東京五輪の聖火リレーが9、10日に県内で予定されていることについて、仁坂吉伸知事は7日の定例記者会見で「聖火リレーや普通のイベント、大会をいちいち、禁止したりやめていただいたりする時ではないと思う」と話した。

 見物客の密集への懸念については「見に行った人はソーシャルディスタンスを取って、人がいない所で見ていただくのが望ましい。和歌山県はそんなにたくさん人口がいる所ではないので、むちゃくちゃ集まるとは思えない」と話した。

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