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アオリイカの産卵床設置 串本ダイビング事業組合

アオリイカの産卵床を海底に固定するダイバー(和歌山県串本町で)=串本ダイビング事業組合提供
アオリイカの産卵床を海底に固定するダイバー(和歌山県串本町で)=串本ダイビング事業組合提供
 和歌山県串本町内のダイビング業者24店舗でつくる「串本ダイビング事業組合」(高岡誠会長)は7日、町内のダイビングポイント3カ所(水深約15メートル)にアオリイカの産卵床を設置した。5月上旬から6月中旬まで産卵シーンが見られるという。

 串本でのダイビングを盛り上げるとともに産卵場所を確保しアオリイカを増やそうと、釣り振興会の協力で毎年取り組んでいる。

 この日は、ダイバー9人が同町串本の袋港からボート2隻に乗り込み、潮岬沖約200メートルにあるダイビングポイントの「備前」「グラスワールド」と、同町有田の串本海中公園沖約100メートルにある「イスズミ礁」の海底に産卵床を3束ずつ設置した。

 産卵床は、山から切り出した高さ約3メートルの雑木を束ねたもので、ダイバーが海底の岩にローブでくくり付けたり、土のうとロープで固定したりした。

 同町の海にはアオリイカの産卵シーンをひと目見ようと毎年多くのダイバーが訪れ、写真撮影するなどしている。全長約1メートルのイカが産卵する神秘的な様子が、1~2メートルの距離で見られるという。

 組合イベント係の中井嘉昭さん(47)は「すでにアオリイカの群れを見たというダイバーもいる。今年は例年に比べて海水温が2度高いので、アオリイカの産卵が少し早くなる可能性もある。新型コロナウイルス対策をしっかりしているので、ぜひ多くの人に見に来てもらいたい」と話している。

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