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聖火リレー始まる 和歌山県

和歌山県内で始まった聖火リレーで、沿道の観客に手を振りながら走る早田卓次さん(9日、新宮市で)
和歌山県内で始まった聖火リレーで、沿道の観客に手を振りながら走る早田卓次さん(9日、新宮市で)
トーチを掲げ世界遺産の熊野古道大門坂を登るランナー(9日、和歌山県那智勝浦町で)
トーチを掲げ世界遺産の熊野古道大門坂を登るランナー(9日、和歌山県那智勝浦町で)
 東京五輪の聖火リレーが9日、和歌山県内で始まった。三重県から引き継いだ聖火は新宮市を出発。1964年の東京五輪体操金メダリストで田辺市出身の早田卓次さん(80)=東京都=が第1走者を務めた。

 3月25日に福島で始まって以来、栃木、群馬、長野、岐阜、愛知、三重に続き8県目。

 新宮市新宮の王子ケ浜近くの県道沿いで午前9時に出発式があり、早田さんは点火されたトーチを掲げてスタート。多くの人が沿道から拍手で応援する中、同市出身の96年アトランタ五輪レスリング銅メダリスト、太田拓弥さん(51)=東京都=に聖火をつないだ。市内では11人のランナーが新宮署前まで走った。

 早田さんは走行後、「天気も良く、予想以上の応援が励みになった。トーチに火がともった時はぬくもりが体に伝わって感激した。海岸の素晴らしさを感じながら走った」と、満足そうに話した。太田さんも「自分はこの地出身で、浜辺でよく遊んでいたころを思い出して感動した」と話した。

 11番目の走者を務めた中平史都さん(32)=新宮市=は、2011年9月の紀伊半島大水害で家族5人を亡くした。「前を向いて生きているという姿を見せることができた」と、手応えを語った。

 那智勝浦町では午前9時40分、熊野古道の大門坂入り口(那智勝浦町市野々)をスタート。中学生の小賀柚那さん(13)ら11人のランナーが那智の滝まで聖火をつないだ。

 この後、聖火は、串本町の橋杭岩などの景勝地を巡った後、白浜町、田辺市、御坊市、有田市、海南市へと続き、和歌山市の和歌山マリーナシティへ。

 10日は和歌山市や岩出市など6市町を巡る。最終の橋本市では歌手で上富田町出身の坂本冬美さんが登場する。

 大会組織委員会は、新型コロナウイルス感染防止のため、沿道では「密」を避け、なるべくインターネット生中継で視聴することを呼び掛けている。

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