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串本町長選 候補者の横顔(届け出順)

小野恵さん
小野恵さん
田嶋勝正さん
田嶋勝正さん
 18日に投開票される串本町長選挙に立候補した小野恵さん、田嶋勝正さんの経歴や趣味などを紹介する。

小野 恵(おの めぐみ)さん 無新(69)
高い語学力、多彩な趣味


 那智勝浦町天満生まれ。新宮高校卒業後、韓国の梨花女子大学医学部に進学。卒業後はスイス、ブラジル、イギリス、アメリカ、ネパールなど9カ国で生活した。帰国後は、東京都や鹿児島県で医師として働いた。日本語、韓国語、英語の3カ国語を話せ、ポルトガル語、スペイン語、ネパール語は復習すれば話せるようになるという。

 医師を目指したきっかけは、小学6年生の時に読んだシュバイツァー博士の伝記。アフリカで、黒人の医療のために尽くした博士の生き方に感動したという。

 父親は牧師で中学校の教師でもあった。子どもの頃から牧師、医師、村長になるという夢があり、そのうち二つはかなえた。「地域医療を充実させるためには、政治は無視できない」と、初めて選挙に挑戦する決心をした。在宅医療など「医療を通して町を改革していきたい」と意気込む。

 趣味は社交ダンス、太極拳、ミュージカル、演劇、韓国舞踊、ドラムなど、数え上げればきりがないほどある。「かなづち」を克服しようと昨年11月から水泳を始め、今ではクロールで25メートル泳げるようになった。

 串本町の自然が大好きで、いま、暮らしている家を選んだ理由の一つは、海が見えるからだという。

 初めての選挙について「いろんな人に会って、人間関係も広がって楽しくて仕方がない。プレッシャーは全くありません」と笑った。

田嶋 勝正(たしま かつまさ)さん 無現(62)
30歳で町議、39歳で町長


 串本町で生まれ育った。大阪芸術大学を卒業後、地元へ帰り、衣料品店、美容院などを経営していたが、若者の声を町政に届けようと30歳で町議選に出馬し、初当選した。3期目途中に旧串本町の町長選に挑戦し、39歳で初当選。2期務めて迎えた2005年の旧古座町との合併後初の町長選で落選。4年後に当選を果たし、現在3期目になる。

 初めて落選した時は、突然無職となり、当時大学生だった子どもたちをどうやって養っていこうかと頭を悩ませ、食堂を経営するなど苦労をした。その間も4年後の当選を目指して、町民との話し合いを続けたという。

 「落選の経験が人生の中でも大きかった。あの時にいろんな人と話す機会があり、落ちた原因が分かった」と振り返る。政治家として自分なりに頑張ってきたつもりだったが、若さに任せて突き進み、強引な部分もあったと反省。それから「人の話をしっかりと聞くようになった」。

 趣味は特にないが、音楽が好きで、若い頃はローリングストーンズやボブ・マーリーなどの洋楽を好んで聴いていた。最近は井上陽水や吉田拓郎など昭和の曲を聴くようになった。地元で組んだバンドでボーカルを務めていたこともあり「100人以上の観客が集まり、結構人気あったよ」と笑う。

 串本から転勤していく人のほとんどがあいさつに訪れた際「串本の人は温かかった」と言ってくれることが、本当にうれしいという。

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