１３日に告示された任期満了に伴う串本町の町長選と町議選は終盤戦を迎え、１８日の投開票日が迫った。候補者は、選挙カーに乗り込んで町内をくまなく回り、支持を訴える声に力が入っている。


　町長選は新顔の医師小野恵氏（６９）＝無所属＝と４期目を目指す現職の田嶋勝正氏（６２）＝無所属、自民・公明推薦＝の一騎打ちとなっている。町議選（定数１３）には現職１２人、新顔５人の計１７人が立候補し、激しい選挙戦を繰り広げている。

　どの候補者も、新型コロナウイルス感染症の影響で集会を自粛していることから、選挙カーによる活動と街頭演説が中心になっている。小野氏は「町政の刷新。住民に寄り添う町づくり」、田嶋氏は「情熱をもって未来を担う子どもたちのために」をそれぞれキャッチフレーズに支持を呼び掛けている。

　現職３人が引退した町議選は、いずれの陣営も「票が読めない」と言っており、前回の選挙と同様、僅差で当落が分かれる可能性が高いことから、各陣営とも１票でも上積みしようと懸命に動いているようだ。

　投票は１８日午前７時～午後７時、町内３０カ所であり、午後８時から同町串本の町立体育館で即日開票される。町長選は午後９時半ごろ、町議選は午後１１時４０分ごろに確定する見込み。

　前回の選挙（２０１７年４月）では、町長選に２人、町議選（定数１５）に１９人が立候補。当日有権者数は１万４７２８人で投票率は町長選が７２・５０％、町議選が７２・５１％だった。

　１２日現在の選挙人名簿登録者数は１万３８２１（男６４３８、女７３８３）人。

　１４日から実施されている期日前投票は、初日に町長選、町議選ともに５９６人、１５日に町長選８４０人、町議選８４１人が投票した。期間は１７日まで。