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上富田町でワクチン接種開始 初日は480人

新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける町民(25日、和歌山県上富田町朝来で)
新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける町民(25日、和歌山県上富田町朝来で)
 和歌山県上富田町は25日、田辺・西牟婁のトップを切って、高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチン接種を開始した。感染が拡大傾向にあるだけに、接種を受けた人は「早く打ちたかった」とほっとしていた。

 今回、接種の対象者は、接種を希望した65歳以上の高齢者3640人。初日は480人が接種した。接種待ちの人には、本人に接種日を通知する。

 この日、同町朝来の上富田文化会館で午前7時半から受け付けを始め、8時から接種をスタート。医師(3人)、看護師、町職員ら約60人態勢で行った。480人全員が接種を終えたのは午後5時前だった。2、3人が欠席したが、対象者を繰り上げて対応した。接種を受けた人には接種済証を交付した。

 会場では念のため、接種後の待機コーナーで消防署員が控えていたが、体調を崩す人はいなかった。

 接種を終えた田上勉さん(71)=岡=は「痛くなかった。インフルエンザの予防接種と変わらない」。田中和民さん(78)=岡=は「早く打ちたかったので、まずは一安心」と話していた。

 この日にワクチン接種を受けた人は、5月16日に2回目の接種を受ける予定。

 木村陽子福祉課長は「接種を受けられた皆さんの感染対策への意識が高く、スムーズに進んだ」と話していた。

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