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陽性判明時に発熱なし6割 第4波感染拡大の一因に

新型コロナ感染者の最高体温
新型コロナ感染者の最高体温
 和歌山県は、新型コロナウイルスの「第4波」(3月14日以降)の県内感染者のうち、6割が陽性判明時に発熱がなかったと発表した。また、4割は退院時まで発熱がなかった。県福祉保健部の野尻孝子技監は「新型コロナ対応の難しいところは、無症状や比較的症状が軽い人が結構いること。それが感染拡大につながっている」といい、注意を呼び掛けた。

 4月24日までに退院した455人(無症状者を含む)を対象にまとめた。陽性判明時に発熱がなかったのは6割の272人。37・0~37・4度の微熱は1割の42人で、7割の人が37・5度未満だった。

 一方、38度以上は2割の103人で、39・0度以上に限ると1割に満たない27人だった。

 退院時までに37・0度以上の発熱があった人は6割の266人で、陽性判明時より83人増えた。一方、発熱は新型コロナの特徴の一つとされているが、4割の187人は一貫して発熱がなかった。

 野尻技監は、発熱がなかった人の割合が多かったことについて「受診をせずに行動してしまう人がいる原因になっているのでは。症状が軽いからといって受診しないということのないようにお願いしたい」と求めた。

 発熱以外の症状もほとんどない場合などは、自分で感染を疑いにくいことも想定されることについては「特に集団に所属するような人は、家族に体調不良の人がいたら、慎重に対応し、受診などしてほしい」と呼び掛けた。

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