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JTBに見学の運営委託 串本のロケット発射で協議会

ロケット発射見学会の企画運営業務をJTBに委託したことなどが報告された協議会の総会(1日、和歌山県串本町サンゴ台で)
ロケット発射見学会の企画運営業務をJTBに委託したことなどが報告された協議会の総会(1日、和歌山県串本町サンゴ台で)
 和歌山県串本町田原で建設が進む民間初の小型ロケット発射場を地域活性化に生かそうと、関係団体でつくる「スペースポート紀伊周辺地域協議会」(会長・下宏副知事)は1日、串本町内のホテルで本年度の通常総会を開いた。本年度中に予定されている初号機の打ち上げを見学する「ロケット打上げ応援会」について、企画運営業務を大手旅行会社「JTB」に委託したことを報告。JTBは、国道42号の渋滞を緩和するための見学場への輸送計画や検討しているツアーの概要などを説明した。


 協議会は下副知事のほか、副会長である串本町と那智勝浦町の両町長、警察署長、消防長、観光協会長、商工会長、交通機関代表者ら20人で構成。2019年10月に発足し、見学場所や駐車場の整備、想定される渋滞への対策、観光客の安全確保策などについて話し合っている。

 この日の会議では、新たな会員に紀陽銀行の丸岡範夫・取締役上席執行役員の入会を認めたほか、串本町西向にある町役場古座分庁舎に県や串本町、那智勝浦町の職員計4人が常駐し「現地本部」として事務局体制を強化したとの説明があった。

 協議会では、初号機の打ち上げを見学する「応援会」の企画運営業務について、円滑な運営を目指してプロポーザル方式で事業者を募集。5社が参加し、JTBを選定した。委託料は約4千万円という。

 JTBは輸送計画やイベントなどの概要を説明。それぞれ事前に申し込んだ2500人が見学できる串本町田原の「田原海水浴場」と那智勝浦町浦神の「旧浦神小学校」について、マイカーで訪れた見学者は串本町の高台に造成中の「西の岡学校用地」か那智勝浦町天満にある「体育文化会館」に駐車し、そこから各会場までの専用シャトルバスで移動するという「パークアンドライド」方式により、国道42号の渋滞緩和を図る方針であることを説明した。

 また、会場でのイベント概要や新型コロナウイルスの感染予防対策のほか、地域を周遊するオプショナルツアーや遠方からの直行直帰のバスプランなど複数のツアーを検討していることを説明。申し込みは専用ホームページを作成して受け付ける計画という。

 出席者からは、動画投稿サイト「ユーチューブ」でのライブ中継など「来られない方にも見ていただく発信をすれば流入も抑えられるのではないか」といった声も出ていた。

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