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6月中に高齢者の2回分確保 コロナワクチン、和歌山県発表

新型コロナワクチン配分箱数(紀南分)
新型コロナワクチン配分箱数(紀南分)
 和歌山県は2日、6月最終週までに国から配分される新型コロナウイルスのワクチンについて、65歳以上の県内すべての高齢者(約30万9千人)が2回接種可能な量が確保されたと発表した。高齢者以外の分についても、希望した全量が認められたという。


 和歌山県は5月30日時点で、高齢者接種率が全国1位となり、上位5県に優先的に配分されることになったためで、仁坂吉伸知事は「和歌山は在庫切れでストップということはなく、前に進める状況になった。市町村は柔軟に考え、高齢者以外にもどんどん接種してほしい」と話した。

 県によると、21日の週と28日の週に、国からワクチン227箱(1箱1170回分)が配分される。このうち、58箱は高齢者用の最終配分。残りの169箱は60~64歳と基礎疾患がある人の分で、一部には一般の人の分も含まれるという。

 河野太郎行政改革担当相は1日、この2週間で全国に配送するファイザー製ワクチンについて、和歌山県など高齢者接種率上位5県に対し、優先的に配分すると発表。県によると今回、市町村が希望した全量の配分が認められたという。

 仁坂知事が5月下旬、高齢者への接種状況が早い都道府県は、早く次の対象者に移れるよう、必要な量のワクチンを供給してほしいと河野担当相に要望していた。

 仁坂知事は2日の記者会見で「高齢者の次の段階の人に接種が移れる態勢にあるのに、待っていた自治体がたくさんあった。今回、ワクチンがずいぶん配分されることになり、待つ必要がなくなった。政府に大いに感謝したい」と述べた。

 これとは別に、モデルナ製ワクチンについては、集団接種会場用として供給されることから「集団接種の機会もつくってもらえば、さらに進めることが可能になる」と県内自治体に検討を促した。

 県内では5月30日時点で、高齢者の26・82%(全国平均13・14%)が1回目の接種を終えた。4分の1を超えた都道府県は唯一で、全国最高を維持している。

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