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果肉赤い梅「露茜」の収穫始まる みなべ町

「露茜」を収穫する農家。今年は豊作だという(和歌山県みなべ町清川で)
「露茜」を収穫する農家。今年は豊作だという(和歌山県みなべ町清川で)
 果皮や果肉が赤いことが特徴の梅「露茜」の収穫が、和歌山県みなべ町の清川や高城地域で始まった。特徴を生かしシロップや菓子といった加工用に利用される品種で、栽培が徐々に増えている。7月上旬まで続く。


 露茜は、スモモの品種「笠原巴旦杏」と旧南部川村産の梅の品種「養青」との交雑種で、2009年に品種登録された。果皮も果肉も赤いことから赤い加工品を作ることができるほか、老化防止作用があるとされるポリフェノールの一種「アントシアニン」が豊富なことも特徴。09年に清川地域を中心に栽培が始まり、11年から産地化に向けた取り組みが始まった。町内の平野部や印南町にも徐々に広がり、本年度は農家68戸が栽培し出荷している。

 今季の収穫は町内の平野部では、平年より5日ほど早い10日ごろから、清川や高城地域では16日ごろから始まった。

 清川出荷会露茜部会部会長の桑畑和也さん(45)は20日から収穫を始めた。JA紀州への出荷に合わせ毎週2回収穫している。桑畑さんは「今季は豊作で、不作だった昨年の2倍ほどになりそうだ。今後、実太りにも期待したい」と話す。

 農家らは、収穫した梅を同町気佐藤にあるJA紀州の統合選果場や各地の集荷場に持ち込んでいる。統合選果場では、一層赤くなるように専用の設備を使って追熟させている。

 その後、JAを通じて、県内外の酒造会社や菓子メーカー、量販店などに出荷している。販売部によると、1キロ当たり500~600円で取引されている。

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