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「星のソムリエ」を養成 ロケット発射の串本で認定講座

30人が参加して開かれた「星のソムリエ」の資格認定講座(24日、和歌山県串本町串本で)
30人が参加して開かれた「星のソムリエ」の資格認定講座(24日、和歌山県串本町串本で)
美しい星空も観光資源の一つ。橋杭岩の上に現れた天の川(長時間露光した4枚をパノラマ合成)=2018年3月、串本町くじの川で
美しい星空も観光資源の一つ。橋杭岩の上に現れた天の川(長時間露光した4枚をパノラマ合成)=2018年3月、串本町くじの川で
宇宙へ
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 一般社団法人和歌山県熊野南紀連盟(吉田俊久理事長)が主催する「星のソムリエ」の資格認定講座(星空案内人養成講座)が24日、串本町であった。紀南の美しい星空を活用した観光振興への取り組み。白浜町―新宮市の観光商工関係者ら30人が参加した。この日が初日で、会場を替えて計4日間実施される。吉田理事長(65)は「観光資源の掘り起こしにつなげたい」と期待を寄せている。


 「星のソムリエ」とは、おいしいワインを選んでくれるソムリエのように、星空の楽しみ方を教えてくれる案内人。串本町田原で本年度中にロケットが打ち上げられることに合わせ、星空を観光に生かそうと連盟が案内人養成の準備を昨秋から進めていた。

 資格認定講座は全国各地で実施されている。県内では和歌山大学宇宙教育研究所が実施しており、今回が2カ所目。紀南では初めてとなる。

 参加者は4日間の全講座を受け、リポートを提出することなどで「星のソムリエ」の認定を受けることができる。

 24日は、串本町サンゴ台のホテル&リゾート和歌山串本であった。日本旅行宇宙事業推進チームマネジャーの中島修さん(37)が4日間の日程などについて話し、同チームの木原美智子さん(28)が講師を務めた。

 木原さんは大学で天文学を学び卒業後、天体望遠鏡メーカーを経て日本旅行に入った。星座の起源や星の明るさと色、恒星、惑星、衛星、彗星(すいせい)についてや見かけの等級と絶対等級、恒星の色の違い、望遠鏡の仕組みなどこれから学ぶ全内容を要約して話した。

 その上で「まずは宇宙を楽しんで。面白い、不思議だ、奥深いなどと感じた皆さんの今の気持ちを忘れないで。皆さんが星のソムリエとなってお客さんを案内する時、お客さんが抱く感情とほぼ同じだと思う」と述べた。

 講座は25日も串本町で開かれた。28日は白浜町で、29日はすさみ町で開かれる。講師は木原さんの他、和大の富田晃彦教授と佐藤祐介講師、みさと天文台の山内千里台長。

 参加した南紀串本観光協会の丸山正雄副会長(45)は「美しい星空は串本の観光資源の一つ。僕らは当たり前のように見ているが、都会の人は驚き、喜んでくれる。そんな紀南の魅力を観光客に伝えたい」と意気込んでいる。

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