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坂本地方創生相が紀南に IT施設視察や起業家と懇談

たなべ未来創造塾修了生との意見交換会であいさつする坂本哲志地方創生担当相(左奥)=28日、和歌山県田辺市東陽で
たなべ未来創造塾修了生との意見交換会であいさつする坂本哲志地方創生担当相(左奥)=28日、和歌山県田辺市東陽で
 地域の意欲ある取り組みやニーズを把握するため、坂本哲志地方創生担当相が和歌山県に28日来県し、白浜町のIT施設を視察したほか、田辺市では若手起業家らと交流した。

 田辺市文化交流センター「たなべる」(田辺市東陽)では、市の人材育成事業「たなべ未来創造塾」の修了生5人、塾長の真砂充敏市長と意見交換した。

 坂本氏は「地方分散型社会への転換を進めている。コロナ禍でテレワークが浸透し、地方移住への関心が高まっている」とあいさつ。修了生の発表する取り組み事例をメモしながら、熱心に聞き入った。

 意見交換では、下三栖の工務店取締役で、社外チームで築80年の空き家を再生したゲストハウス・レストランを運営する中村文雄さんに対し、坂本氏が「実家が1844年の建築。維持管理が大変で、利用に悩んでいる」と「相談」する場面もあった。

 中村さんは「リノベーション(大規模改修)にはさまざまな法規制があり大変」と訴え、真砂市長も「規制緩和について、こちらから(国に)提案させてもらいたい」と協力を求めた。

 鳥獣害対策に取り組む上芳養の農業、岡本和宜さんは「活動6年目で被害は80%減少した」と紹介。坂本氏は「全国的な問題で、80%はすごい」と感嘆した。

 その後、坂本氏は有田市の農園や和歌山市の統計データ利活用センターを訪れ、仁坂吉伸知事とも意見交換した。

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