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温泉街の歴史写真集に 白浜RC、明治以降の足跡まとめる

記念誌「南紀白浜レトロ写真集」に載っている写真。昭和初期に白良浜そばでサンドスキーを楽しむ人を捉えている
記念誌「南紀白浜レトロ写真集」に載っている写真。昭和初期に白良浜そばでサンドスキーを楽しむ人を捉えている
記念誌を持つ白浜ロータリークラブの藤田正夫会長(右)と玉田伝一郎さん
記念誌を持つ白浜ロータリークラブの藤田正夫会長(右)と玉田伝一郎さん
 和歌山県白浜町の白浜ロータリークラブは、創立60周年記念誌「南紀白浜レトロ写真集」(A4判、145ページ)を作った。明治以降の白浜温泉街の足跡を写真で紹介している。

 町文化財保護審議会委員の玉田伝一郎さん(63)=上富田町岩田=が収集した写真の一部と、写真愛好者の古谷修さん(73)=白浜町=が撮影した写真を計約400枚使用。白良浜や千畳敷、三段壁、丸公園周辺など各地の今昔を見比べることができる。当時の雰囲気を感じられるよう、人が写った写真を多く使っている。

 7部構成。1921(大正10)年に描かれた温泉郷開発の計画図や、29(昭和4)年6月の昭和天皇行幸時の写真、戦後の高度成長期に現在の町役場前と平草原を結んだロープウエーの写真のほか、旧日本軍の療養所があった歴史などを掲載し、時代ごとの温泉街の歩みが分かるようになっている。

 玉田さんは「読み応えのあるものができたと思う。これまでは郷土史に関する資料を電子データで保存してきたが、本だと読み進めるだけでなく、戻ることもできる。アナログならではの良さを再確認できた」と手応えを話す。「写真集を見ることで温泉街の歴史を知り、今後の白浜を考えるきっかけになればいい」と期待している。

 白浜ロータリークラブは61年3月に創立された。会長の藤田正夫さん(68)は「白浜温泉街の近代史をまとめた本がなかったこともあり、本にしようと考えた」と話す。「記念誌を読めば、ありとあらゆる資本が白浜を観光地にしてきた歴史が分かる。それだけ人を引き付ける魅力がある地域ということ。私たちも引き続き努力して、よりよくしていかないといけないという思いになる」とも語った。藤田さんは南紀白浜観光協会の会長でもある。

 記念誌は非売品。クラブは500部作っており、町や町教育委員会に寄贈した。図書館でも読めるようにしたいと考えている。

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