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南高梅の苗木作り普及へ JA紀南、台木用の種を準備

南高梅の苗木作りに使うため、準備している種(和歌山県田辺市下万呂で)
南高梅の苗木作りに使うため、準備している種(和歌山県田辺市下万呂で)
 南高梅の苗木が不足傾向にあるため、和歌山県のJA紀南は、農家に苗木作りを広めていこうと、営農指導員や青年部が中心となって、苗木作りに取り組み始めた。現在、台木用の種を準備しており、秋に植え付ける。今後、講習会を開く予定にしている。


 同JAによると、南高梅の苗木は田辺市内の生産組合から仕入れて農家に販売しているが、近年、梅の価格が良くなったことなどから苗木の需要が増え、供給が追い付かない状況という。例年、植え付け時季の秋に販売するが、今年は秋の分も予約で埋まっている。

 苗木作りは、青年部上富田支部が先行して昨年から行っており、今年からは田辺市や上富田町内を中心に各地域でも取り組んでいくことにした。

 一定規模を改植する際に必要な苗木というよりは、まずは畑の中で何本か植え替える際の自家苗木の確保になればと考えているという。

 各農家に、自分の畑でよく実がなる木の枝を接ぎ木して育ててもらうことで、生産の安定につなげる狙いもある。

 現在、各地域で南高梅の実を集めている。種はきれいに洗って、陰干しでしっかり水気を切った後、保冷庫で保管し、秋以降に種をまく。来年芽が伸び、秋ごろ、接ぎ木する。

 種まきや接ぎ木といった作業の節目に、講習会をする予定で、青年部を中心に苗木作りをし、広げていってもらう計画という。

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