和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

安心な観光地に 白浜旅館組合がワクチン接種

 和歌山県白浜町の白浜温泉旅館協同組合は19日、加盟23施設の従業員ら約1300人を対象にした新型コロナウイルスワクチンの職域接種を白浜会館で始めた。

 初日は約350人が接種した。旅館「柳屋」で勤務する下元鈴華さん(21)は「夏休みに入ってお客さまが増える前にワクチンを打てたのはよかった」と話していた。

 組合によると、20日も約350人が接種する。8月10、11日には計約600人が受けるという。ワクチンは米モデルナ製で、それぞれ約4週間後に2度目の接種が必要。

 町内では、南紀白浜観光協会と町商工会が合同で職域接種を国へ申請している。ワクチンの供給時期は分かっていないが、個人事業主や大型施設の従業員ら計約4千人を対象にしている。

 組合を含めた町の「経済3団体」は連携して職域接種を進める方針。接種会場にした白浜会館での運営は各団体の職員が担当する。

 組合の沼田久博理事長(67)は、白浜はまゆう病院や町の協力に感謝した上で「白浜全体で取り組むことで、働く人や訪れる観光客の安心につながる」と期待している。

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