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県の介護予防教室で体操の意義、効果学ぶ

オンラインの介護予防体操実践教室で椅子立ち上がりのテストに挑戦するみなべ町の受講者(みなべ町芝で)
オンラインの介護予防体操実践教室で椅子立ち上がりのテストに挑戦するみなべ町の受講者(みなべ町芝で)
 県主催の介護予防体操実践教室が6日、オンラインで開かれ、みなべ町でも町民5人が受講。体操の意義や効果などについて学んだ。

 介護予防体操についての理解を深め、地域で住民らが一緒になって取り組んでもらうのが狙いで、理学療法士が講師を務めた。みなべ町では、交流や運動のためのサークルの代表らが同町芝の町社会福祉センター「はあと館」トレーニングルームで受講した。新型コロナウイルス感染防止の観点から受講者数を制限した。

 教室の前半では、加齢とともに運動機能や認知機能など心身の活力が低下することを説明。その上で、健康寿命を延ばすことの重要性を挙げ、高血圧リスクや糖尿病リスクを下げ、認知症を軽減するためにも運動することの重要性について述べた。人と交流したり、笑いのある生活をしたりするほか、地域で役割を持つことが健康を保ち、長生きする秘訣(ひけつ)だということも調査結果を示して説明した。

 後半では、体操の継続が効果的なことを強調。筋力や気分、食欲、心肺機能の向上といった効果があり、人とのつながりで継続しやすくなることを挙げた。

 その体操を継続するために、効果を感じられるよう体力測定の必要性も示した。

 最後に片足で何秒立っていられるか、椅子に座った状態から10秒以内に5回続けて立ち上がることができるか、といったテストを実施。みなべ町の受講者も挑戦し、椅子立ち上がりは全員がクリアしていた。

 埴田地区のサークル代表、佐々木六和さん(86)は「健康維持には運動だけでなく社会とのつながりが大事だということを教えてもらい、よかった。みんなが元気で長生きできればと思う」と話していた。

 みなべ町では12月までにあと2回、教室への参加を予定している。

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