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学童保育、コロナ対応に苦心 おやつ一時取りやめも

子どもたちが来所するまでに、おもちゃや机などをアルコールで消毒する学童保育所の指導員(和歌山県田辺市内で)
子どもたちが来所するまでに、おもちゃや机などをアルコールで消毒する学童保育所の指導員(和歌山県田辺市内で)
 和歌山県内で新型コロナウイルスの感染者に占める10代以下の割合が増えている。共働き家庭やひとり親家庭などの小学生が通う学童保育所でも8月、海南市と有田川町でクラスター(感染者集団)が発生した。田辺市や周辺自治体では、おやつをいったん取りやめたり、施設ごとに独自の工夫を凝らしたりして感染対策に気を配っている。


 田辺市には学童保育所が14施設あり、このうち13施設が市営、1施設が民営。市営の施設は小学1~3年生を対象にしている。

 市子育て推進課によると、手洗い、うがい、マスクの着用、こまめな換気、アルコールでの消毒といった基本的な感染対策のほか、8月末に仁坂吉伸知事が学童保育所でのおやつの提供をやめるよう記者会見で発言したことを受け、9月から一時的に取りやめ、持ち帰りなどにして対応している。ただ、おやつは「補食」の意味があり、子どもたちの楽しみでもあるため、提供の仕方を検討しているところという。

 このほか、学童保育所の規模や利用する児童数によって、施設ごとに独自の工夫を凝らしている。市内のある学童保育所では、学校の使用許可を得て、学年ごとに子どもたちを部屋と体育館とで交互に遊ばせて人数を分散させている。子どもたちが宿題をする際には毎日、誰がどの席に座ったかの記録を付けている。

 市内の学童保育所の指導員は「異なる年齢の子どもたちが集団で過ごす場所なので、やはり気を使う。本来の保育に加えて感染対策もあり、負担が増えている。子どもたちもさまざまな制限がかかっていて、精神的な面でも心配。SOSに気付けるよう、丁寧に見守る必要がある」。

 別の学童保育所の指導員は「定期的に消毒しているけれど、おもちゃを共有しているし、仲の良い友達とはどうしても離れて遊ぶのは難しい」と話した。

 白浜町では従来の感染対策のほか、9月に入ってから、5カ所の学童保育所のうち町営の4カ所で、おやつの提供を一時的に中止している。また、子どもたちが着用するマスクは、飛沫(ひまつ)防止効果が高いとされる不織布マスクにするよう呼び掛けている。

 上富田町でも従来の感染対策のほか、おやつを持ち帰りに変更し、学童保育所内では水分補給以外の飲食をしないようにしている。また、施設の部屋のほか、運動場などを使って子どもたちが密にならないように気を付けているという。

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