和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

無許可でブイ、ネット設置 白浜の2海水浴場

 和歌山県白浜町が今夏に江津良と臨海浦の両海水浴場を開設する際、田辺港長(田辺海上保安部長)の許可を受けずに遊泳区域を示すブイやサメ防護ネットを設置していたことが23日、分かった。

 港内の安全を目的にしている港則法では、工事や作業をする際は事前に港長の許可を受けなければならないと定められており、これに違反する疑いが出ている。同法には罰則規定もある。

 町は許可を受けずに設置したことについて「新型コロナウイルス対策事業など例年にない業務もあって多忙になり申請手続きを失念していた」と説明している。

 町によると、ブイとネットの設置作業は海水浴場の開設2日前の7月15日に業者が実施。海開き後の19日に観光課で申請できていないことが発覚し、田辺海保へ連絡した。

 海保からは、以降の作業に必要な申請書と顛末(てんまつ)書を出すよう指示され、井澗誠町長名で申請書を8月19日、顛末書は9月3日に提出した。

 観光課の寺脇孝男課長は取材に「このような事態を招いてしまって申し訳ない。今後は法律に対する認識を深め、チェック態勢を徹底したい」と話している。

 町の調べによると、今年は8月31日までの海水浴場開設期間中、江津良には約1万5千人、臨海浦には約1万人の海水浴客が訪れた。
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