和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

爽やかな香り漂う ユズの果汁を初搾り、古座川町平井

ユズを機械に入れて搾る作業員(27日、和歌山県古座川町平井で)
ユズを機械に入れて搾る作業員(27日、和歌山県古座川町平井で)
搾った果汁を容器に入れる作業員
搾った果汁を容器に入れる作業員
 和歌山県内有数のユズの産地である古座川町で27日、同町平井にある出荷場に持ち込まれたユズの今季初搾りがあり、辺りが爽やかな香りに包まれた。果汁はジュースなどに加工して利用。搾汁作業は12月初旬まで続く。

 ユズは中国原産で、日本では飛鳥・奈良時代から栽培されていたとされる。県内では紀南地方の山間部などで多く栽培されており、県によると栽培面積は県全体で34・7ヘクタールあり、古座川町が14ヘクタールで最も多い。 

 同町では約70戸が栽培しており、平井にある農事組合法人「古座川ゆず平井の里」(宇田篤弘代表理事、94人)には、このうち55戸が出荷。ほとんどは果汁を搾り、ジュースやポン酢、ドレッシングなどに加工して販売している。

 初搾りでは作業員が直径約8センチの果実を機械に入れ、次々と果汁を搾っていった。この日は約1・5トンのユズを搾ったという。

 宇田代表理事(63)は「寒暖差が大きいこの地で栽培されるユズは香りが特に強い。今年は台風が少なかったので品質はまずまずで、果実はやや大きめ。出荷量は例年並みの約80トンを見込んでいる。コロナ禍に負けず、これまで以上に頑張りたい」と話していた。

 地域では生産者が高齢化していることなどから、今年も町外から延べ約50人が収穫のボランティアに訪れる予定という。

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