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ワーケーションの効果を検証 和歌山県

ホテルの一画でそれぞれの仕事をこなす「ワーケーション」企画の参加者ら=和歌山県白浜町のホテルで
ホテルの一画でそれぞれの仕事をこなす「ワーケーション」企画の参加者ら=和歌山県白浜町のホテルで
 和歌山県は12日、仕事と休暇を合わせた「ワーケーション」を、都市部で働く人が白浜町と田辺市で体験する企画を始めた。県内でのワーケーションにどんな効果があるのかを検証するのが目的。参加者から取るアンケートや測定データを基に「和歌山でのワーケーションは有効」だと〝立証〟したい考えだ。

 ワーケーションの誘致は、県が全国に先駆けて2017年度から取り組んでいるが、その効果を県として測る企画は初めて。「こんな効果があります」と説明できれば、より企業に受け入れてもらいやすくなると考えたという。

 企画には、都市部の会社員ら15人が参加。15日までの滞在中、白浜町内のホテルやITオフィスで各自の仕事をこなす。田辺市の熊野古道を歩いたり、白浜町の白良浜でヨガを体験したりする時間もある。

 12~15日を含む前後の約1カ月間、参加者には腕時計型の端末を装着してもらい、歩数や心拍数、睡眠時間を測定する。計数十問あるアンケートにも回答してもらい、心身の状態や仕事への意欲などを尋ねる。比較対象として、都市部で在宅勤務などを続ける別の15人にも同様のアンケートに協力してもらう。

 参加者は12日午前、白浜町内のホテルで、それぞれの仕事をこなした。海が見える机でノートパソコンを開いていた東京都内の企業に勤める女性(31)=埼玉県深谷市=は「コロナ禍の影響で1年以上、在宅勤務が続いている。こんな環境で仕事ができるのはすてき」と話していた。

 県によると17年度以降、ワーケーションで来県した人は20年度までに少なくとも計118社の千人超。

 県内でのワーケーションの効果については、南紀白浜エアポート(白浜町)が、民間企業との実証実験で「在宅勤務と比べて仕事に集中でき、ストレスが少なかった」という結果が出たと6月に発表している。

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