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「梅あられ」誕生10年 神島高校のプロジェクトが開発

産直店にある「梅あられ」の販売コーナー(和歌山県田辺市稲成町で)
産直店にある「梅あられ」の販売コーナー(和歌山県田辺市稲成町で)
 和歌山県の神島高校(田辺市文里2丁目)の商品開発プロジェクト「神島屋」の「梅あられ」が、誕生10年目を迎えた。地元の産直店やホテルなどで定番商品となっているほか、10月には期間限定で東京の商業施設でも販売。注目度はますます高まっている。


 梅あられは、地域の特産品である梅の消費拡大につなげようと開発した。甘酸っぱく、香ばしい味わいが特徴。梅に腰を掛けた女子高生を描いたパッケージのイラストも当時の生徒が手掛けた。地元が梅で支えられていることを表現したという。神島屋の商品化第1号で、海鮮せんべい南紀(田辺市新庄町)が製造している。

 神島屋が出店するイベントの他、県内の複数の産直店や梅干し専門店、ホテルなどで年間1万5千袋以上売れる人気商品。10月には東京スカイツリーに併設された商業施設「東京ソラマチ」で1カ月限定で販売し、注目を集めた。

 神島高校の卒業生で、田辺市稲成町の産直店「よってっていなり本館」で販売を担当する松本莉奈さん(22)は「リピーターやまとめ買いをする人が増え、最近売り場を新設した。梅干しが苦手でも、あられは食べられるという声も聞く。母校で開発した愛着ある商品。人気を市外、県外へと広げたい」と意気込んでいる。

 神島屋担当の那須正樹教諭は「有名になるのはうれしいが、何より地元で長く愛される商品に育ってほしい。今の生徒には、梅あられに続くロングセラー商品を開発してもらいたい」と話している。

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