和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

海底からメリークリスマス ダイビング組合がツリー設置

海底に設置されたクリスマスツリーと作業に取り組んだダイバーたち(11月30日、和歌山県串本町潮岬沖で)=串本ダイビング事業組合提供
海底に設置されたクリスマスツリーと作業に取り組んだダイバーたち(11月30日、和歌山県串本町潮岬沖で)=串本ダイビング事業組合提供
 本州最南端のまち・和歌山県串本町に、早くもクリスマスムードが漂い始めた。町内にある24のダイビング店でつくる串本ダイビング事業組合(高岡誠会長)が11月30日、同町潮岬沖の海底に高さ約3メートルのクリスマスツリーを設置。近くにある串本海中公園センター(串本町有田)も2日から、クリスマスにちなんだ水槽の展示を始める。


 クリスマスツリーは、紀伊半島大水害(2011年)で被害を受けた紀南地方に活気を取り戻したいと設置を始め、今年で11回目。今ではこの時季の風物詩としてダイバーらに親しまれている。

 この日はツリーにリボンなどを飾り付けた後、ダイバー8人が同町串本の袋港から船に乗り込んで出港。港から約2キロ、潮岬の沖合約200メートルにある水深約18メートルのダイビングポイント「備前」に到着すると、サンタクロースの衣装を着るなどしたダイバーたちが設置作業に取り組んだ。プラスチック製のツリーが流されないよう、海底に土のうやロープでしっかりと固定。設置は25日までの予定という。

 組合イベント係の道井洋之さん(47)は「水中クリスマスツリーはダイバーの撮影ポイントとして大変好評。今シーズンも昨シーズンに引き続いてコロナ禍の影響を多大に受けており、何とか収まってほしいという気持ちも込めて皆で設置した。準備万端なので、皆さんに一足早くクリスマスムードを味わってもらいながら、ぜひ串本の海を楽しんでもらいたい」と話していた。

■クリスマス水槽 2日から串本海中公園

 串本海中公園センター水族館は、季節のイベントや珍しい生き物などをテーマに中身を入れ替えている水族館の「トピックス水槽」で、2日からクリスマスに向けた展示を始める。

 今回は、クリスマスツリーの頂点で輝いている星にちなんで「星の導き」をテーマに企画。ミツボシクロスズメダイやホシマンジュウガニ、漢字で「海星」と書くヒトデなど名前に星がついた生き物などを25日まで展示する予定。

 また、水族館入り口近くの「串本の海 大水槽」では11日と18日、25日の午前11時から30分ほど、サンタクロースの衣装を着たスタッフが水中に潜り、水槽の内側からガラスを掃除するイベントを開く。

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