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自然の中でぬくもって 川湯温泉で仙人風呂オープン

オープン初日から多くの観光客でにぎわう仙人風呂(5日、和歌山県田辺市本宮町で)
オープン初日から多くの観光客でにぎわう仙人風呂(5日、和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町の川湯温泉で5日、川底から湧き出す温泉を利用した大露天風呂「仙人風呂」がオープンした。来年2月28日まで無料開放される。

 熊野本宮観光協会などが1985年から毎年実施している。風呂は横幅約28メートル、奥行き約12メートル、深さ60センチほど。川湯温泉がかつて、「仙人」のお告げで発見されたという言い伝えと、「千人入れるくらい大きい」ことから「仙人風呂」と名付けられた。毎年、期間中5万~6万人が訪れ、冬の風物詩となっている。

 今季は当初、1日に開湯式と一般開放を予定していたが、前日からの雨で川が増水し、延期になっていた。

 5日、関係者がお神酒を風呂に注ぎ込み、安全と繁栄を祈願した後、観光客らが早速、一番湯を楽しんだ。滋賀県から家族で訪れた40代の女性は「広々としたお風呂に、家族みんなで入れるのが魅力。毎年、楽しみにしている」と笑顔を浮かべた。

 恒例の餅まきや、園児たちによる一番風呂は新型コロナ感染拡大防止のため中止した。

 芝伸一実行委員長(62)は「昼は青空、夜は星空を見ながら、伸び伸びと自然のお風呂を楽しんでもらいたい」と話している。

 入浴時間は午前6時半~午後10時。期間中の毎週土曜午後8時~10時は、仙人風呂の縁を灯籠で囲む「湯けむり灯籠」(雨天中止)がある。

 問い合わせは熊野本宮観光協会(0735・42・0735)へ。

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