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和歌山県人口5年で4万人減 高齢化率は33・4%に

国勢調査による2020年10月1日時点の人口(和歌山県紀南地方)
国勢調査による2020年10月1日時点の人口(和歌山県紀南地方)
 和歌山県は、国勢調査による2020年10月1日現在の人口は、前回調査の5年前より4万995人(4・25%)減少し、92万2584人(男性43万5051人、女性48万7533人)になったと公表した。高齢化率は2・5ポイント上がり33・4%(全国28・7%)となった。


 国勢調査は5年ごとに実施される。県人口は調査が始まった1920(大正9)年の75万411人からほぼ右肩上がりに増加していたが、85(昭和60)年の108万7206人をピークに減少に転じた。前回調査からの減少数は、2010年が3万3771人(3・26%)、15年が3万8619人(3・85%)で、ここ20年は拡大傾向にある。

 市町村別の人口は最多が和歌山市の35万6729人。続いて田辺市の6万9870人、橋本市の6万818人、紀の川市の5万8816人。最も少ないのは北山村の404人だった。

 5年前より減少したのは27市町村。減少率が最も高かったのは古座川町の12・24%。続いて九度山町11・90%、高野町11・40%、すさみ町10・71%、紀美野町10・32%となっている。減少数が多かったのは和歌山市7425人、田辺市4900人、紀の川市3800人、海南市3491人、橋本市2803人だった。

 一方、3市町では増加した。上富田町は1・65%(247人)、岩出市は0・96%(515人)、日高町は0・42%(32人)増となった。

 人口密度が最も高かったのは和歌山市で、1平方キロ当たり1708・1人。ほかに500人を超えたのは岩出市の1401・4人、有田市の720・6人、美浜町の537・7人、湯浅町の535・0人、御坊市の534・8人だった。古座川町と北山村の8・4人、すさみ町の21・1人、高野町の21・7人などが低かった。

■半数超が高齢者 古座川町

 県人口(年齢不詳の人を除く91万4564人)に占める65歳以上の割合(高齢化率)は33・4%となった。

 05年調査では24・1%だったが、10年調査で27・3%、15年調査で30・9%と30%を超え、今回はさらに2・5ポイント上がった。

 15歳未満は11・5%(全国12・1%)、15~64歳は55・1%(59・2%)で、いずれも減少が続いている。

 この20年で65歳以上は5万6027人(22・5%)増え30万5500人となった。一方、15歳未満は3万7310人(26・2%)減って10万5360人となった。

 高齢化率が高い市町村は、順に古座川町(55・2%)、すさみ町(49・0%)、紀美野町(48・6%)など。低いのは人口が増加している岩出市(24・2%)、上富田町(27・2%)、日高町(30・3%)などだった。

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