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田辺市が金賞と特別賞 シティプロモーション、未来塾が評価

たなべ未来創造塾と関係人口養成講座受講生との交流会(2020年1月、和歌山県田辺市内で)
たなべ未来創造塾と関係人口養成講座受講生との交流会(2020年1月、和歌山県田辺市内で)
 自治体が地域活性化のために魅力を発信する取り組みを評価する「シティプロモーションアワード」(実行委員会主催)で、和歌山県田辺市が金賞と特別賞(人材育成賞)を受賞した。「たなべ未来創造塾」を核とした地域の人材育成と首都圏の関係人口創出の取り組みが高く評価された。金賞は全国で13自治体、特別賞と合わせての受賞は2自治体。


 「シティプロモーションアワード」は本年度から始まった全国表彰。34自治体の応募があった。県内の受賞は田辺市のみ。近畿では他に尼崎市(兵庫県)、彦根市(滋賀県)、福知山市(京都府)が金賞を受賞した。

 田辺市は2016年に「未来塾」を創設し、地域課題をビジネスの手法で解決する人材を育ててきた。これまで5期58人の修了生を輩出。1~4期のビジネス実行率は70%以上で、修了生同士の連携事業も多数生まれている。

 市は都会に住みながら地方に関わりたいという都市圏住民をターゲットにした関係人口養成講座も開講。講師を未来塾修了生が務め、講義やフィールドワークを通じ、受講生と関係性を深めた。講座を修了した70人のうち、半数以上が継続して地域と関わり続けており、市内へ移住したり、未来塾に入塾したりもしている。

 未来塾は、次世代リーダー育成を目指す都市圏企業とも連携。修了生が企業の幹部候補生と一緒にビジネスプラン実現を目指すプロジェクトも進行している。

 さらに、未来塾の「姉妹塾」が全国5カ所に誕生。ここでも未来塾修了生が講師として招かれ、地方と地方の連携によるまちづくりに取り組んでいる。

 真砂充敏市長は「未来塾から生まれた人材を核に、都市圏企業・住民と地域課題を解決する関係人口の取り組みが田辺モデルとして評価され、うれしい。関係者による『共創』のたまものと実感している。今後も地域内外の皆さんと思いを一つに取り組む」とコメントした。

 表彰式は24日に東京都渋谷区である。田辺市はオンラインで参加する予定。

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