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ビジネスグランプリで6回連続入賞 旅行案で神島高校

プランの発表会に向けて練習する神島屋の3人。(左から)吉田菜々美さん、岡﨑晴香さん、小阪彩音さん=神島高校で
プランの発表会に向けて練習する神島屋の3人。(左から)吉田菜々美さん、岡﨑晴香さん、小阪彩音さん=神島高校で
 神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の商品開発プロジェクト「神島屋」が考案した着地型観光プランが「第9回高校生ビジネスプラン・グランプリ」(日本政策金融公庫主催)で、入賞に相当する「ベスト100」に選ばれた。入賞は6回連続。大学生が地域と深く、継続的に関わる案で、長期的な地域づくりにつなげる狙いがある。

 「ビジネス・グランプリ」は、高校生ならではの創造性あふれるプランを募り、若者の創業意欲を高めるのが狙い。全国353校から3087件の応募があった。

 神島屋のプランは「紀南でスタディケーション」。地域づくりに興味のある大学生をターゲットに、農作業や暮らしの体験、熊野古道歩きなどを通じ、地域を支える人々と交流できる2泊3日のツアーで、旅行後も継続的に地域と関わり、課題解決などにも取り組める仕掛けをつくる。

 各種の体験は地域の人々と交流を深めることが目的。リアルな田舎生活を体験してもらい、そこで生き生きと暮らす人々に接することで、自分自身の生き方や働き方を考えるきっかけにしてもらいたいという。

 1泊目の夕食で地域との交流会を設けているのも特徴で「いきなり体験に入るより、事前に人となりに接しておく方が、より深く交流できる」と企画した。

 旅行は1回限りでなく、春と秋に継続的に実施。旅行参加者とは定期的にオンライン交流会を開き、交流機会を設けるとともに、有料サービスとして高校生が編集したミニ冊子と地域の特産品を送るとしている。

 発案したのはいずれも2年生の岡﨑晴香さんと吉田菜々美さん、小阪彩音さんの3人。岡﨑さんは「プロジェクトを通じ、自分自身も地元についての知識が豊富になったし、良さを再認識できた。一人でも多くの人に体験してもらいたい」と話している。

 24日に大阪市で、和歌山・大阪・奈良の入賞校によるプラン発表と表彰式がある。無観客での開催だが、イベントは動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信する。

 また、「紀南スタディケーション」は、神島屋が案内役を務め、本年度中の開催を計画している。

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