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可能な限り存続 和歌山県教委が高校再編指針案

和歌山県教育センター(和歌山県立情報交流センター)
和歌山県教育センター(和歌山県立情報交流センター)
 和歌山県教育委員会は23日、県立高校の再編整備についての「原則と指針」案を発表した。定時制・通信制を含め、可能な限り存続させるとした。そのために高校教育の充実を目指した上で、教育の質が損なわれる学校規模になった場合に、具体的な再編整備を検討するとしている。あらためて県民の意見を聞いた上で、早ければ年度内に策定したいという。


 昨夏、県教委の諮問機関が、15年後に中学卒業生が3分の2に減少することが見込まれることから、全日制29校を20校程度に再編するのが妥当と答申。これを受け、県教委は県民の意見を聞くなどして、再編整備方針の策定を進めてきた。

 今回発表した「原則と指針」案は、県教委が11月末に示した「基本的な考え方」に基づいた。当初は具体的な高校の再編計画である「再編整備プログラム」案を示すとしていたが、「原則と指針」という内容になった。

 1学年の適正範囲とする4~8学級の維持が難しい学校が出れば、具体的な再編整備の検討や準備に入るとした。ただ、その場合でも、地域の事情や学科の特性などを考慮し、地域の声を聞きながら慎重に対応したいとしている。

■新宮・新翔の再編検討

 地域ごとの再編整備の考え方なども示している。新宮・東牟婁については、新宮と新翔の再編整備を最も踏み込んだ形で記している。

 御坊・日高以南の主な方針は次の通り。

 【御坊・日高】

 日高、紀央館、南部は将来、必要な状況になれば、学科や地域の特性を踏まえながら再編整備を検討。分校の日高中津、南部龍神は入学者が募集定員の20%を切る状況が2年続けば、生徒の出願状況などを考慮しながら、再編整備を検討する。

 【田辺・西牟婁】

 田辺、神島の普通科は、適正規模を下回る状況になれば、地域の普通科拠点校として再編整備を検討。田辺工業、神島、熊野の職業系専門学科は当面、存続充実させるが、今後1~2校への再編整備を検討。熊野の総合学科は他校との再編の可能性も含みながら、看護科を併設した学校として存続充実させることも考えられるが、生徒数減少の度合いによって柔軟な対応が必要。

 【新宮・東牟婁】

 串本古座は地域特性を踏まえ、存続充実を目指す。新宮と新翔は地域の教育ニーズに応える1校への再編整備を検討し、着手する。

 宮﨑泉教育長は記者会見で「県民と一緒に考えていくスタートラインに立った。これから一緒になって、教育をどう充実させていくかを議論したい」。清水博行教育企画監は「(答申後の)1年半で、高校に対する地域の関心が高まり、各高校も取り組みを加速させている。高校を取り巻く状況がよりよい方向に変わる可能性に期待している」と述べた。

■県民から意見募集

 県教委は「原則と指針」案について、県民から意見を募集している。必要事項を記載し、県教育庁教育総務局総務課に、郵送(郵便番号640―8585 和歌山市小松原通1の1)かファクス(073・432・4517)、電子メール(e5001001@pref.wakayama.lg.jp)で。締め切りは来年1月24日。

 資料は県教委ホームページのほか、土、日曜と祝日を除く午前9時~午後5時に、田辺市新庄町のビッグ・ユー内にある県教育センター学びの丘などで閲覧できる。

 問い合わせは県教委総務課(073・441・3641)へ。

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