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正月恒例の御弓式 串本町、潮御崎神社で矢放つ

正月恒例の御弓式で矢を放つ高校生(和歌山県串本町潮岬で)
正月恒例の御弓式で矢を放つ高校生(和歌山県串本町潮岬で)
 和歌山県串本町潮岬の潮御崎神社で2日、町無形民俗文化財に指定されている「御弓式」が営まれた。地元の高校生2人が的を目掛けて矢を放ち、住民の健康などを願った。

 古い記録文によると、少なくとも江戸時代の元禄(1688~1704年)の頃にはすでに執り行われていたとされる。地区の繁栄や区民の健康などを願って毎年この日に営んでおり、昨年に続き、弓引きは串本古座高校の元弓道部員である3年生の谷岡樹君と阿部浩大君、矢を回収する矢取りという役は潮岬小学校6年生の廣瀬一馬君と道前翔君が務めた。

 神社で神事をした後、関係者が少し離れた場所にある的場に歩いて移動。裃(かみしも)姿の高校生2人は伝統の作法にのっとり、約26メートル離れた的を目掛けて6本ずつ矢を放ち、命中すると参拝者から大きな拍手が送られた。

 阿部君は「今年も皆さんが健康にと願って矢を放った」、谷岡君も「緊張したけど何とか最後までできた」と笑顔。芝山定史責任総代は「区民の皆さんが今年一年コロナ禍に負けず、収束して早く幸せが訪れるようにと願いながら御弓式を営んだ。子どもたちがよく頑張ってくれた」と話していた。

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