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ニホンミツバチ増やそう みなべの住民団体が生息調査

手作りしたニホンミツバチの巣箱を樹木に設置する活動(昨年11月、和歌山県みなべ町西本庄で)
手作りしたニホンミツバチの巣箱を樹木に設置する活動(昨年11月、和歌山県みなべ町西本庄で)
 ニホンミツバチの保護活動に取り組む和歌山県の住民団体「ビーフォレスト・クラブみなべ百年の森」(下村勤会長)は、これまでの巣箱設置活動に加え、生息状況の調査に乗り出す。ニホンミツバチが減っていることから、その要因を探るのが狙いで「少しでも増やせるように対策ができれば」と意欲を見せる。

 この団体は2020年2月、ニホンミツバチを飼育するみなべ町や田辺市内の住民有志ら8人で結成した。ニホンミツバチは、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」において、特産の梅など草木の花の受粉を助けるなど重要な役割を担っている。農業遺産の理念である生物が多様な森に戻すため、自然の森再生の活動をしている奈良市のNPO「ビーフォレスト・クラブ」から助言を得て、ニホンミツバチを保護するための活動を続けている。

 主に取り組むのは巣箱を手作りし、山林に設置すること。ミツバチがすめる洞(木の穴)が少ないため、生息環境を整えるのが目的で、これまで住民の協力を得てみなべ町東神野川の山林「みなべ百年の森」など町内3カ所に設置してきた。

 新たに取り組むのが生息状況の調査。下村会長(78)によると、ニホンミツバチは全国的に減っているといわれており、同町高城や清川地域でも2年ほど前から極端に減っているという声が出ている。「このままでは絶えてしまうかもしれない」という危機感から、増やすための対策を目指したいという。

 手始めに今月23日、住民に協力してもらって巣箱を手作りし、それぞれが持ち帰り、自宅周辺などに設置してもらう活動をする。

 ニホンミツバチは巣が手狭になると春から夏にかけ、群れの半数ほどが新女王蜂を残して古い女王蜂とともに別の巣に移る。下村会長によると、その巣となる場所が近年では少なくなっているという。行動範囲は約4キロとされ、街中でも生息していることから、巣箱の設置は効果があるとみている。参加した住民にはミツバチが巣箱に入るのを確認し、その後も行動を観察し報告してもらえるよう協力を求めるという。

■23日に巣箱作り 住民の参加募る

 巣箱作りは23日午前10時からと午後1時からの2回、同町清川のみなべ川森林組合で実施する。それぞれ定員は先着10人。申し込み締め切りは14日。

 世界農業遺産推進協議会の住民提案型地域活動支援事業の一環で取り組む。世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」の認定エリアでもあるみなべ町や田辺市の住民が対象。無料。

 申し込み、問い合わせは、みなべ川森林組合(0739・76・2014)へ。

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